『花粉症の症状と原因』花粉症のメカニズムと付き合い方

前回の記事『そもそも花粉症って?』の続きです。

花粉症の症状の特徴

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・充血4大症状です。

花粉症のくしゃみは発作のように連続して起こり、回数が多いのが特徴です。
風邪の場合は長くても1週間程度で治まりますが、花粉症の場合、症状は花粉が飛んでいる間続きます。
鼻水は水のようにサラサラして、風邪のときのように粘り気がある鼻水にはなりません。
鼻づまりやめのかゆみ・充血も強く出ます。
また鼻水が鼻の奥から喉側に流れてしまう後鼻漏(こうびろう)になることもあります。

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その他の症状

花粉がのどから気管に入ると、痰の出ない乾いた咳が続くことがあるほか、気管支の粘膜が腫れ、のどの痛みや息苦しくなることもあります。
また顔の皮膚に花粉がつくことで肌が荒れることがあります。
さらに症状が重くなると、ぼーっとして熱っぽい、倦怠感がある、頭が重いといった症状を伴う場合もあります。

花粉症の症状が出ているとき、私たちの身体のなかでは何が起こっているのでしょうか。

私たちの身体は『花粉』という異物(アレルゲン)が侵入すると、まずそれを受け入れるかどうかを考えます。

排除すると判断した場合、身体は『lgE抗体』と呼ばれるアレルゲンに反応する物質を作ります。
lgE抗体ができた後、再び花粉が鼻や目に入ると、肥満細胞の表面にある抗体と結合し、ヒスタミンなどの化学物質が分泌されて、花粉をできる限り体外に放り出そうとします。

つまり、花粉を吹き飛ばすためのくしゃみや、花粉を洗い流すための鼻水・涙、体内に花粉を入れないように防御する鼻づまりなどの症状が出てくるのです。

花粉症になるPOINT

1 花粉が目や鼻から入る
2 リンパ球(白血球の一種、異物を攻撃する免疫細胞)が花粉を侵入者と認識する
3 リンパ球がlgE抗体をつくる
4 lgE抗体が肥満細胞(ヒスタミンなどを分泌する細胞)につく
5 再び花粉が侵入
6 化学物質(ヒスタミンなど)が分泌される
7 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、目の充血、涙目などの症状が起こる

次回は花粉症の症状についてお伝えします。
お楽しみに!

花粉症のお薬