肌荒れ
肌荒れについて
肌がカサカサする、べたついてニキビがよくできる、季節の変わり目で敏感になるなど、肌荒れにはさまざまな症状があります。
乾燥や皮脂の過剰分泌、花粉やPM2.5など環境による影響など原因はそれぞれですが、どれにも共通して言えることは、肌本来のバリア機能の低下です。
肌表面には角質層があります。角質層は、肌の奥深く基底層で生まれた基底細胞が約2週間かけて肌表面に移動し、約2週間 角質細胞となって肌表面に残り、外部刺激から守るバリア機能を備えています。(約28日周期の肌のターンオーバー機能)
ターンオーバーが長くかかり肌表面に角質細胞が長く居座ると、角質層が厚くなります。肌のごわつきや固さが見られ、化粧水などの水分が浸透しにくくなり、乾燥やかさつきを招きます。水分を失った肌は、油分を分泌することで肌を守ろうとするので、皮脂が過剰に分泌され、オイリーでべたついた肌に変化していきます。
ターンオーバーが短く肌表面から角質細胞が早くに剥がれ落ちてしまうと、角質層は薄くなります。外部刺激を直接受けてしまうので、赤みやかゆみが生じてしまうのです。(アトピー性敏感肌など)
ニキビでお悩みの方の多くは、皮脂を落とすことやアクネ菌をしっかり洗い流すことを意識しておられます。ですが、肌をきつく擦りすぎたり、強いクレンジング効果のある洗顔料を使うことで、角質層をはがしてしまっていたり、肌本来のもつ常在菌までも殺菌していたりとバリア機能を壊してしまっている場合も少なくありません。
バリア機能と常在菌を守り、肌本来の機能を発揮できるクレンジングと洗顔から、見直していきましょう。
・乾燥肌
→優しいクレンジングと洗顔(W洗顔)ののち、化粧水をたっぷり浸透させましょう。
乳液とクリームで水分が逃げていかないようにしっかりパックすることも大切です。
・べたつきがちでニキビがよくできることが悩み
→オイリー肌と感じているかもしれませんが、それ以前に水分はしっかり足りていますか?毛穴のつまりや過剰な皮脂を取り除くW洗顔ののち、化粧水をたっぷり浸透させましょう。
・赤みやかゆみがみられる
→敏感肌の優しい基礎化粧品を使いましょう。化粧水ですら浸みてヒリヒリと感じる時には、クリームを薄く塗って外部刺激から肌を守りましょう。