疲れ
疲れについて
“疲れ”の原因はさまざまです。
肉体的な筋肉疲労、精神的ストレスによる疲労、栄養不足による疲労、アルコールをよく飲む方は肝機能低下による疲労、睡眠不足による疲労、貧血による疲労など。原因によって疲労回復に必要なものは変わります。
人間は本来、日中に活動し、夜間に休息する昼行性動物です。疲労回復に重要なのは、睡眠です。
眠りの質が低下したり睡眠量が不足すると、疲れはとれません。
活動と休息のリズムをつくっているのは体内時計であり、その指令に基づいて体調をコントロールしているのが、交感神経と副交感神経による自律神経です。
日中は交感神経が心身を活動的に整えて、夜間は副交感神経が優位となって心身を休息させています。
この大胆な切り替えが行われるのが、夕方から入眠までの時間帯です。
ここで交感神経と副交感神経を上手にスイッチングできないと、日中の疲れがスムーズに解消されません。
つまり、この時間帯の大事な使命は、眠りへの準備を整えることです。
脳を使い続けて興奮したままでは、入眠時刻を迎えても眠れません。質の良い眠りに向けて、生活習慣を整えましょう。
- 質の良い睡眠をしっかりとる
- 疲労回復効果の高い栄養素を摂る
おすすめの栄養素
- イミダペプチド
- 鶏胸肉や豚肉などに含まれる。活性酸素に対する抗酸化作用を発揮して疲労を根本から解決してくれる。
鶏胸肉なら30g、豚肉なら50g程度でOK。
→ビタミンC、β-カロテンを含む緑黄色野菜や、クランベリーなどに含まれるアントシアニンなどのポリフェノールにも抗酸化作用がある。 - クエン酸
- 細胞内でエネルギーを作る際にフル回転するクエン酸回路では、クエン酸が重要な役割を果たす。 その不足はエネルギー不足に直結して疲労の一因となるので、積極的に摂取したい。柑橘類、果実酢、梅干しなどに含まれる。
- ビタミンB1
- 豚肉、赤身、ニンニク、玄米、きのこなどに多く含まれる。糖質の代謝に使われるため意識しての摂取が必要。
入浴のすすめ
お風呂は38~40℃のぬるま湯+全身浴10分がおすすめです。
- 温熱作用
- 血流が改善され、疲労物質が効果的に処理されて疲れが軽くなる。
- 水圧作用
- マッサージ効果と、水深が深くなれば水圧は高くなるため下半身の血流が心臓へと還流しやすくなる。
- 浮力効果
- 水中では浮力が働いて体重が軽くなるので、筋肉が弛緩してリラックスしやすくなる。